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コラム 瓦版一気読み(10月23日) |
情報は時とともに劣化する・・・
【1面トップ】 この結果は、参院滋賀選挙区補欠選(22日投票)とともに、日経を除く各紙(23日付朝刊)のトップとなった。ところが、同じ1面トップ扱いでも、川田氏の形容に新聞で微妙な違いで出ている。朝日は「無党派・川田さん」、東京も無党派としているが「“無党派”川田氏」との表現。“”で囲むことにより「純粋無党派ではないが、事実上の無党派」とでも表現したいような見出しになった。これに対して産経は「無所属の川田氏」、読売は「川田氏(無所属)」と、無党派候補の“認定”を拒んだ形。毎日は直接の形容は避け、サブ見出しで「無党派の支持集め」としている。 産経と読売が、無所属ではあるが無党派ではないということをにじませたのは、公示直前まで共産党の推薦候補になろうとしたことや、同党が「公認候補を降ろして川田氏支援に回った」(毎日)ことと関係している。ためらいもなく「無党派」としてしまう朝日と、この2紙との日ごろの論調の相違を象徴するようで面白い。 ◇日経は、1面の大半を割いて新連載「教育を問う」。日経が教育問題のキャンペーンとは、「?」と思う向きもあるかも知れないが、企業の側から「使えない新卒者」の問題を提示するなど、日経らしい切り口で期待できそう。かつて、日経のスポーツ面は、コンパクトな紙面に情報がよくまとまっているとか、競馬予想がよく当たるとかで、ビジネスマンには隠れた支持者が少なくなかった。“門外漢”ならではの指摘が的を射ることも多々あるのです。
【IT】 問題は、それらの技術が他国のシステムなどを破壊できる一種の「兵器」と成り得るという点。国際的には、まだ「サイバー兵器」の統一見解はないそうで、憲法9条をもつ日本には、同条への抵触が問題にもなりそうという。素直に、「専守防衛」ということで考えるわけにはいかないのでしょうか。
【トピック】 抜かれた日経は、今日付の後追い記事のなかで、実は三井海上は同じグループのさくら銀行、三井生命保険とも相互販売などで「3社提携」という独自ダネを盛り込んだ。経済ものでやられたら、やり返すのが日経だが、この話は当然の成り行きでもある。う~ん、苦しい。 [メディア批評家 増山広朗] ■URL・瓦版一気読み バックナンバー http://www.watch.impress.co.jp/finance/kawaraban/
2000/10/23
09:08
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3/30(金) |
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