米デル社の戦略的投資事業の日本拠点である「デル・ベンチャーズ・ジャパン」は16日、日商岩井（8063）のIT部門からスピンオフした総合IT事業会社「アイ・ティー・エックス（ITX）」に投資したと発表した。出資額は明らかにしていない。ITXは、B2B（企業間取引）をはじめ、ネットビジネスやBS・CS放送、CATV、コンテンツ事業、携帯電話、通信サービスなど幅広い分野で展開しており、JSAT（9442）やスカイパーフェクト・コミュニケーションズ（4795、10月20日東証マザーズ上場予定）に出資している。

　 デル・ベンチャーズ・ジャパンは、2000年5月1日に発足し、デルがビジネスや新規事業を展開する上で役立つ技術やアイデアを持つベンチャー企業に対し、戦略的なパートナーとして投資・サポートを行っている。今回の投資案件は、6月のネットイヤー、9月のオープンループに続き発足以来3つ目の案件で、ITXとのシナジーを目的としている。今後も、大企業のスピンオフや戦略的事業再構築に伴うIT関連の投資案件にも積極的に取り組んでいく。