オークションなどのサイトをもつザク・ドット・コム（Xaque DotCom)は、2001年初めにも同社が展開している“電子掲示板システム”や“電子オークション方法”のいわゆるOEMビジネスに乗り出す。2つの方式は今年7月までにビジネスモデル特許を申請しており、これを他社のサイトでも利用できるようにする。小川浩社長は「ウチがなんでも前面に出た商売をやるのではなく、自社の手法をブランド化していければ」と話し、2002年8月末決算で売上高13億円、株式公開を狙う。

　 ザク・ドット・コムの手法は、まずオークションの中で「ザクドル」と呼ぶ仮想通貨を設定してオークションに参加するユーザーはこのザクドルを貯めたりすることで、一般企業によるオークションで使ったり安く買い物などが出来たりする仕組み。

　 また、インターネット上での不正書き込みや中傷、誹謗（ひぼう）を防止するための「サイバージュリー（ネット陪審員）制度」もある。これはネットコミュニティに参加する会員全員が1会員を不快に感ずるような書き込みを監視するもので、苦情申し立てを元にサイト運営者は書き込みの削除や会員登録の取り消しなどを行う。

　 同社は1999年9月、小川氏やNTTらがマレーシアで興した新興企業。今年5月に拠点を東京に移し、国内でのビジネスを本格的にスタートさせた。今年8月末時点での登録会員数は1万3,000人。