クリーク・アンド・リバー社（4763、C＆R社）は11日、インドに本社を置く世界第3位のコンピューター・グラフィック（CG）企業「ペンタメディア・グラフィック・リミテッド」と業務提携することで合意したと発表した。世界でも指折りのグラフィック制作環境や開発ツールをC＆R社が導入し、登録する国内クリエーター13,000人が活用する。両社は今後、合弁企業設立も計画しており、世界展開への足掛かりにする考えだ。

　 ペンタメディアは、制作インフラやクリエーター人員などで米国のディズニー、インダストリアル・ライト＆マジック（ILM）両社に次ぐ規模を持つ。世界各国から集まった1,600人のクリエーターは劇場用映画の「シンドバッド」「王様と私」「タイタニック」などでCGと特撮制作の実績がある。ロンドン、ルクセンブルグ、インドで上場も果たしている。

　 C＆R社は、ペンタメディアの開発スキルやツールを導入して国際制作分業体制を築いていくほか、ペンタメディアのこれまでのCG映画やデータをアーカイブ化して日本販売していくことも検討している。さらに合弁企業設立も計画している。C＆R社は、インドのIAP Companyと提携したばかりで相次いで海外企業との連携を打ち出している。