NEC（6701）は、高速インターネット通信を実現するADSL（非対称デジタル加入線）のシステムを今月中旬から順次、ADSL事業者である東京めたりっく通信に納入する。当初、出荷開始から5カ月で東京都内100局分を納入する計画だ。

　 NECのシステムは、xDSLプラットフォームの「AM30」。システムはセンター側本体装置やモデムで構成されるが、このうち、電話局に設置するADSLセンター側本体装置は、1システム当たり業界最高レベルの960回線が収容できるのが特徴だ。

　 また、AM30は高速ネット通信やリモートLANアクセスなどのほか、デジタルテレビ放送など幅広いサービスにも対応できる。同社は、国内のほか欧州、アジア、中南米各国の通信事業者などに売り込みを図り、今後3年間で500億円規模の販売実績を狙う。