日立製作所（6501）、三洋電機（6764）、日本コロムビア（6791）の3社は2日、携帯電話向けのコンテンツ販売会社「スーパーコンテンツ流通」を設立した。6日から業務を開始する。音楽やゲームなどを“超流通コンテンツ配信”と呼ばれる方法によって新しいマーケットの開拓を目指す。

　 筑波大名誉教授で新会社の顧問にも就任した森亮一氏が提唱する超流通コンテンツ配信は、情報を所有することではなく使用することに料金を課すもの。昨年、三洋、日立、富士通の3社が共同で開発した携帯電話への音楽配信システム「ケータイdeミュージック」にもこの方式が採用されている。

　 新会社もこの方式をベースにビジネスを行う。携帯電話に情報を送るだけでなく、携帯電話同士で暗号化されたデータ（音楽など）をコピーしたり、通信回線に負担をかけずに大容量コンテンツを聞くような仕組みを作っていく、という。資本金は1億5,200万円。出資比率は日立46％、三洋19％、日本コロムビア7％で、社長に就任する日立のデジタルメディアグループ副技師長だった三瓶徹氏が28％となる。本社は東京都品川区。