日立製作所（6501）は26日、中国江蘇州に液晶表示装置の後工程を行う製造会社を10月に設立すると発表した。携帯電話向けなどに中国での需要が拡大するのをにらみ、日立グループとしての生産能力増強とコスト競争力の強化を図る狙い。

　 設立するのは「日立顕示器件（蘇州）」で、資本金は約16億円。これを含め、当面約30億円を投資する。出資は、日立が75％、日立の中国法人が10％など。生産するのはTFT液晶（量産時月産7万5,000個）と携帯電話用のカラーSTN液晶（同100万個）で、10月から生産に着手する計画だ。従業員は量産時で900人の予定。