日本自動車研究所は26日、自動車メーカーや部品メーカーを対象とする“BtoB”の情報通信ネットワーク「JNX（Japanese automotive Network）」が10月1日から稼動すると発表した。各社をネットワークでシームレスに一元化し、設計開発や調達、生産などで大幅なコスト削減を目指す。

　 これまで自動関連のメーカーは、各系列やグループが独自にネットワークインフラを作り上げ、それぞれでビジネスを展開してきた。しかし、構築や運営などにかかる費用が肥大化し続けているのが現状。そこで、自動車業界共通のネットワーク基盤を構築することになった。

　 完成車メーカーと1次、2次などの取引部品メーカーが参加して設計から販売に至る分野で情報の共有化を図る。すでに自動車メーカーは全社が参加を決めており、部品メーカーも来年春までにおよそ200社程度が加わることが見込まれている。