東京証券取引所は25日、マザーズ市場を含む3社の新規上場を承認した。

●カプコン（9697）
http://www.capcom.co.jp/

　 ゲームソフト大手の一角で、既に大証1部に上場している（1993年10月大証2部上場、99年9月同1部指定替え）。東証1部上場予定日は10月18日。上場に際して、470万株を売り出す。需要動向を把握する期間は、最長で10月2日から6日までを予定しており、申し込み期間は10月4日から12日までのいずれか3連続営業日を予定している。主幹事は野村證券。

　 同社は、9月20日に2001年3月期連結業績予想の修正を発表している。業務用ソフトが原材料不足によって軟調に推移したことに加え、パチンコ機向け液晶表示装置の大部分が許認可の遅延により下期にずれ込むため、上半期の売上高は予想を下回るものの、好採算の海外向け販売が好調なため、利益は当初計画を達成できるという。

　 また、下半期は上半期からずれ込んだ事業の収入のほか、プレイステーション2向けの大作「鬼武者」の投入などが予定されているため、通期では当初の連結業績予想通り、売上高が480億円（前年比6.9％減）、経常利益が84億円（同3.9％減）、純利益が60億円（同38.1％減）としている。

●ローランド　ディー.ジー.（6789）
http://www.rolanddg.co.jp/

　 プロッタや業務用大型プリンターなどコンピュータ周辺機器やソフトの製造・販売を手がける。東証2部に10月26日新規上場予定。上場に際して、60万株を公募し、140万株を売り出す。筆頭株主は、電子楽器大手のローランド（7944）。

　 2000年3月期連結決算の売上高は104億4,400万円（前年比4.6％増）、経常利益は10億9,400万円（同29.0％減）、純利益は11億5,200万円（同25.8％増）。

●アイ・シー・エフ（4797）
http://www.i-cf.com/

　 インターネットに関するシステム構築やマーケティング、広告代理など総合的なWebコンサルタント業務を行う。東証マザーズに10月25日上場予定。上場に際して、1,500株を公募する。個人以外の大株主では、サイバーエージェント（4751）、ニッシン（8571）、光通信（9435）がそれぞれ800株（株主比率7.29％）所有している。サイバーエージェントとは、2000年1月から成果保証型広告ネットワーク事業を開始している。

　 2000年3月期の単独業績は、売上高が3億9,640万円（前年比7.4倍増）、経常利益が5,180万円（同6.7倍増）、当期利益が2,856万円（同4.5倍増）。