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コラム 瓦版一気読み(9月25日) |
情報は時とともに劣化する・・・
【1面トップ】 トラックに入り、「電光掲示板を見たらシモン選手が迫っているのが見えたので凄く焦った」というが、ゴール直後の高橋は余裕たっぷり。疲れた表情も見せず観客に手を振り、柔らかい笑顔で「美味しい物が食べたい」とコメントした。 金メダルに相応しい高橋尚子の走りは、篠原(柔道100キロ超級)の「後味の悪い負け方」を脳裏から消し去ってくれた。勝つときはやっぱりこうでなくちゃ。 「すごく楽しい42キロでした」。高橋はやっぱり凄い! ◇このニュース、朝日、毎日、読売、産経、東京がトップで報じ、特に毎日は裏一面ブチ抜きとスポーツ紙並みの扱い。そんな中、「月曜日のトップは何が何でも経済」の日経が高橋の対抗馬に立てたニュースは、都市銀行の取引約款見直しの話だ。 万一、経営が破綻した場合、預金者が預金と借入金の残高を相殺して住宅ローンなどの返済に優先して預金を充てられるようにするのだそうだ。
【IT】 誰もが感じる疑問はこの際、脇に置いて、日本と韓国の首脳会談が23、24の両日、熱海市内の「首相支援者系」(朝日)のホテルで行われた。余談だが、森サン、38度の熱でダウン寸前だったらしい。金大中大統領との共同記者会見の席で居眠りしていたが、ご存じ? 風邪薬のせいというが・・・ ところでこのニュース、なぜ【IT】に? 答えは、初日の会談でIT分野の協力を盛り込んだ「日韓ITイニシアチブ」が採択されたからです。 何を合意したかって? 詳しく知りたい方は23日の朝刊に掲載されている「日韓ITイニシアチブ」の要旨をお読み下さい。
【トピック】 さくら証券のチーフエコノミスト、宅森昭吉さんの本(「ジンクスで読む日本経済」)をぱらぱらとめくっていると、「セ・リーグ優勝チームと景気の関係」というくだりが目に入った。 1973~1997年の優勝チームとその年の実質GDP(国内総生産)の関係を見ると、巨人が優勝した10回の暦年の成長率が平均4.05%と、他チームが優勝した15回の平均(2.89%)よりも高い。「巨人が勝った年は経済が好調」という相関がデータ上からも裏づけられているわけだが、今年はどうか。 4~6月の実質GDPは前期比1.0%増。7~9月期以降マイナス0.5%が続いても、今年度政府見通し(1.0%成長)を達成できるところまで経済が盛り返しつつある。民間のシンクタンク(17機関)も平均2.2%と最近になく高めの成長を見込んでいるが、そんなにうまくいきますかねえ。 ◇不安要因はいくらでもある。中でも最大の不安要因は、プラハのG7(先進7カ国蔵相・中央銀行総裁会議)で議題に取り上げられた原油価格の高騰とユーロ安。G7に先立ち、米政府が原油備蓄の放出を発表、日米欧がユーロ買いの協調介入に踏み切ったことからも、この2つの問題の深刻度が分かる。 G7の討議結果は、昨日付の朝刊に掲載されているが、原油・ユーロ安定に向けた「久々の結束」を、市場はどう評価するか。日米欧当局は、最初に取引が始まる東京市場の動向を固唾を飲んで見守っている。 [メディア批評家 増山広朗]
2000/09/25
09:08
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3/30(金) |
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