NTTデータ（9613）は、10月1日からインターネットデータセンター事業を本格展開する。電子商取引やASP（アプリケーション・サービス・プロバイダー）事業を行っている企業向けに統合的なデータセンターのサービスとして「EXFORT」を立ち上げる。顧客のシステムの試験運転などが本番と同様の環境でできる「ベンチマークセンター」も、データセンターとしては国内で初めて運用するという。

　 EXFORTは、顧客事業者のサーバーをホスティングして、その稼働状況などを的確に把握・管理する業務を請け負うのをはじめ、電子商取引サイトの構築、ASPなどに必要なアプリケーションの提供、総括的なコンサルタントなど幅広いサービスを用意している。また年内には、顧客に回線の通信速度など一定のサービス品質を保証する制度も導入する計画だ。

　 NTTデータは、金融機関や官公庁からデータ通信、システム運用などの業務受託で豊富な実績があり、データセンター施設も首都圏を中心に充実している。こうしたノウハウやインフラを活かして、いわゆるドットコム企業などを対象にしたデータセンター事業を本格展開することにした。同社はこの事業で、初年度に40億円、2003年度には300億円の売上高を目指しており、新たな事業の柱に育成する。