NEC（6701）は、ADSL（非対称デジタル加入者線）事業者であるイー・アクセスと提携し、10月1日からADSLでインターネットに接続する試験サービスを始める。既存のアナログ回線を使って高速のデータ通信ができるADSLは、ブロードバンド（高速広帯域）時代のインフラとして注目されており、同社のインターネット事業であるBIGLOBEのサービスの一環として試験を行う。

　 試験での最大通信速度は、ネットからパソコンなど利用者側に至る「下り」が512kbpsで、NTTのISDN（総合デジタル通信網）の約8倍となる。逆の「上り」は224kbps。費用は初期分が1万6,000円（他に既存回線を使う場合でNTT局内工事費などが3,600円必要）、月額料金が6,200円（NTT回線使用量は別途）となっている。

　 当初のサービスエリアは、東京都の青山、三田、池袋など6電話局と、大阪市の大阪中央、淀川など5電話局の合計11局。BIGLOBE会員以外も応募が可能で、当面100人程度を募る。