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コラム 瓦版一気読み(9月20日) |
情報は時とともに劣化する・・・
【1面トップ】 また今日も、と思っていたら、メダル奪取確率「30%」の無印・茶髪男、滝本誠(81キロ級)が見事金メダルを獲得。終わりの礼を忘れてコーチに抱きつく型破りの“無礼者”に快哉を叫んだ“ひねくれ者”の柔道ファンは筆者だけではないはず。 朝日、読売、産経、東京の4紙がトップで報じているが、見出しは東京<滝本「一発狙い」金~開き直って茶髪の再起>が秀逸。 ◇不思議な記事である。金融当局は、例の「瑕疵担保特約」に基づいて新生銀行と日債銀から買い戻した債権を放棄した場合、その企業や放棄額を公表する方針を固めたという。 毎日のトップ記事なのだが、上場企業の場合は証券取引所のルールで公表が義務付けられている。となると、この対象となるのは非上場の企業だが、黙ってやればマスコミが嗅ぎつけ、世論の袋叩きに遭う。つまり、こんな方針を決めるまでもなく、国が債権放棄をすればすべてオープンになってしまうのである。 ヨタとは言わないが、「飛ばしの毎日」にしては恐ろしく貧弱なトップ記事だ。 ◇日経のトップ記事は<基準地価9年連続下落>
【IT】 誰もが電子メールなどパソコンの簡単な使い方を身につけられるように、パソコン教室の講習費の半額(上限6,000円)を国費で補助するというこの構想、まさに「狂気の沙汰」としか言いようがない。 <笛吹けど官庁踊らず>と否定的な論調を掲げる毎日、黙殺する読売、ちょっとだけ触れる産経といった具合に各紙の扱いは様々。そんな中で、ひとり日経だけが堺屋長官にインタビュー形式で目一杯語らせ、1面、3面でフル展開の張り切りようだ。 聞けばこの構想、某大手紙の記者が堺屋氏に吹き込んだアイデアだとか。揣摩(しま)憶測は極力避けるべきだが、本欄の読者だけにそっとお教えします。紙面展開を見れば、“首謀者”がどこに潜んでいるのか一目瞭然、と筆者の友人が漏らしてました(書き過ぎかなア)。 ◇NTTは19日、光ファイバー網を家庭まで敷いて行う超高速インターネットサービスを2002年度までに全政令指定都市で、2003年度までに全国の県庁所在地で始める方針を明らかにした。 このNTTの前向きの姿勢、自主的に光ファイバー網を開放することで郵政省の規制を逃れようという魂胆かららしいが、郵政省は一般の電話網と同じように厳しい接続ルールを求める構え。“喧嘩”の土俵は、電機通信審議会で激しく火花が散りそう、と朝日、東京が書いている。
【トピック】 奇しくも全紙がこの問題を大きく取り上げているので、是非、新聞を広げてみて下さい。 お奨めの記事? どれ読んでも一緒です。 [メディア批評家 増山広朗]
2000/09/20
09:18
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3/30(金) |
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