＜マザーズ＞
　 本日は5社が同時に新規上場・公開となった。マザーズ市場に上場したのは日本コンピュータグラフィック（4787）、公募価格65万円に対して初値は70万と落ちついたものとなったが、その後急伸して一気にストップ高まで買い進まれた。成長期待の高さから機関投資家の資金流入も観測されたようだ。マネックス（8626）も一時上場初値を下回り安値を更新したが、下値達成感も出てその後切り返し、7日ぶりに反発となった。反面、リキッド（4740）、バリュークリック（4759）が売られ、クレイフィッシュ（4747）もストップ安売り気配のまま取引終了。

　 ＜ナスダックジャパン＞
　 ネクストコム（2665）、エスイーラボ（4789）がともにスタンダード市場に新規上場。前評判の高かったネクストコムは、初値600万円と公募価格650万円を割り込むスタートとなったものの、その後急速に切り返して一時ストップ高まで。マザーズの日本コンピュータグラフィック同様、成長期待から機関投資家とみられる買い物が入っている。一方のエスイーラボは、公募価格1200円を17％下回る1000円で初値をつけ、その後も公募価格まで達することなく軟調な動きを余儀なくされた。5社上場による資金分散の余波をもろに受けた格好となった。イー・トレード（8627）は公募価格から半値水準まで下落したものの、一向に下げ止まる気配をみせず、本日も大引けでストップ安比例配分となっている。

　 株式会社フィスコ　アナリスト佐藤勝己