田村電機製作所（6712）などが設立した「ビー・トゥ・シー　コミュニケーションズ」はマルチメディアサービスのNTT-MEと提携してテレビ受信端末を使った生鮮食品の宅配サービスに乗り出す。10月2日から東京都新宿区などで実験導入を開始する。

　 ビー・トゥー・シーは、田村電機と中国パール販売、テレビコールサービスの3社が共同出資で設立した。すでにテレビコールサービスは1998年から電話回線専用端末を使って宅配サービスを実施しており、今回、センターシステム構築などで田村電機の協力を得て本格的なサービスに踏み切ることにした。

　 新サービスはNTT-MEのインターネットメニューである「わくわくステーションパック」を活用する。端末とサービスをセットにしたもので、テレビと接続するだけでテレビ画面上で買い物の注文や電子メールが使えるようになる。

　 東京都板橋区に拠点をもつ「スーパーよしや」と直結し、同店の営業エリアである板橋、豊島、練馬、文京、新宿、千代田の各区で試験導入をスタートする。今後は全国のスーパーマーケットや生協に対してシステム構築の提案を進めて初年度の売上高は5億円に設定。2002年には全国45社のスーパーなどと協力体制を組み、売上高70億円、会員数10万人を目指す。