ソフトバンク（9984）は18日、CSデジタル放送のスカイパーフェクト・コミュニケーションズ（4795、スカパー）の保有株の一部を売却すると発表した。スカパーが10月20日に東証マザーズに上場するのを機に、同日売り出す。売却で得る資金は、今後の放送メディア事業の新規投資に充当するとしている。

　 スカパー株はソフトバンクの全額出資子会社で放送メディアの事業統括会社であるソフトバンク・ブロードメディアが保有している。同社は、ソニー（6758）、フジテレビジョン（4676）、伊藤忠商事（8001）、豪州のニューズ・コーポレーションと並ぶスカパーの筆頭株主で、現在の出資比率は約9.9％（18万2,000株）。このうち4万5,000株を放出することにしており、売却後の出資比率は、上場に伴う公募増資を折り込んで約6.1％となる。

　 一方、スカパーは18日、東証マザーズへの上場承認を得た。上場に伴い、40万株を公募増資するほか、ソフトバンク分を含む6万5,000株の売り出しを予定している。