FINANCE Watch
トップページに戻る  
記事検索
「日本の政治を読む」~加藤vs亀井~“ポスト森”で激突!

  【主な政治日程】

  ▼11日(月)日米安保協議委員会(2プラス2)。
  ▼12日(火)財政首脳会議。日米外相会談。日米防衛首脳会談。
  ▼14日(木)日ロ外相会談。
  ▼17日(日)与党3党幹事長訪韓。

  【今週の焦点】
  ●袋だだきの亀井「10兆円超」補正案
  政府・与党は12日の財政首脳会議で、臨時国会に提出する補正予算について本格論議する。

  自民党の亀井静香政調会長が事業規模10兆円超を提案しているのに対し、加藤紘一元幹事長、山崎拓元政調会長ら非主流派が「非現実的な数字」(加藤氏)、「公共事業見直しと矛盾する」(山崎氏)などと強く批判。さらに、主流派からも「あの補正予算では効果がない」(小泉純一郎元厚相)、「国債という借金をいつまで続けていられるか疑問」(橋本龍太郎元首相)などの声が相次いでいる。与党の一員である公明党からも「昨年度の補正より相当程度抑制されるべきだ」(神崎武法代表)と異論が出るなど、亀井案は袋だだき状態。

  つまるところ、小渕前政権以来続いている赤字国債の大量発行による積極財政路線か、加藤氏らの提唱する構造改革路線への転換かの争い。“ポスト森”の行方とも絡み、補正の規模、内容が注目される。

  【先週のポイント】
  ●加藤vs亀井~“ポスト森”で激突!
  “ポスト森”の有力候補である加藤紘一氏と亀井静香氏があちこちで“激突”している。7日発表された1999年度の政治資金報告書でも、亀井氏が6億7,500万円とトップなら、加藤氏も5億5,000万円と2位で続いた。

  また、補正を巡って亀井氏が「加藤は経済が分かってない」と切り捨てたのに対し、加藤氏は10日のTV番組で「亀井さんは不勉強。10兆円は絶対やっちゃいけない」と再批判。両氏の対立はエスカレートするばかりだ。

  ●「2枚看板体制」の不安な船出~民主党
  9日新体制が発足した民主党人事の最大の特徴は、鳩山由紀夫代表と菅直人幹事長の「2枚看板」。

  “イラ菅”の異名もある菅氏と鳩山氏がうまく職務分担できるのかどうか。菅氏と幹事長代理に留任した熊谷弘氏との不仲ぶりも問題。若手議員のリーダー格として政調会長に抜擢された岡田克也氏の線の細さも気にかかる。

  ●「加藤蔵相」説浮上
  年末に予定されている内閣改造で、加藤氏を蔵相に起用する説が浮上してきた。野中広務幹事長が言及しているもので、加藤氏にとっては“ポスト森”にプラスになるのかどうか、思案のしどころ。

  政治アナリスト 北 光一

 


2000/09/11 09:37
3/30(金)
[特集] ご愛読に感謝~「FINANCE Watch」高アクセス記事集
[HOT] 契約流出招いた同業他社の誹謗中傷~東京生命破綻の内幕
[産業] NEC、グループのSCMを高度化~専門子会社設立
[ネット] セブン-イレブンがアリバのシステムを導入~グループのコスト削減狙う
[データ] 2000年の国内PCベースWS出荷が10万台突破~IDCジャパン調べ
[産業] コンテンツファンドをトータルプロデュース~C&RとJDC
[ネット] 地域密着ポータル「関西どっとコム」を設立~関西電力、博報堂など
[寄稿] 『瓦版一気読み』の連載を終えて
[連載] コラム 瓦版一気読み~最後の日「別れつらい」・・・
プライバシーについて | 編集部へのご連絡 Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
本サイトの内容につきましては万全を期しておりますが、提供情報がシステム等に起因する誤りを含んでないこと、すべての事柄を網羅していること、利用者にとって有用であること等を当社及び情報提供者は保証するものではありません。
当社及び情報提供者は利用者等が提供情報に関連して蒙った損害ついて一切の責任を負いません。投資等の判断をされる場合は、他の資料なども参考にしたうえで、ご自身の判断でお願いします。