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イー・トレードが安値引けで公募価格を割り込む

  イー・トレード(8627)が8日、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場スタンダードに新規上場した。

  公募価格150万円に対して、初値は同じ150万円。その後、公募価格比13万円高(8.6%高)の163万円とこの日の高値をつけたが次第安の展開となり、結局終値は同10万円安(6.7%安)の140万円と安値引けで公募価格を割り込んだ。

  引き受け手数料など、売買委託手数料以外の収入が伸びていることを評価して、公開前には300~400万になるのではないかとの声も一部にあったようだ。しかし、新規公開・上場株に対する見方が急に冷めてきたことや、公募価格の150万円はすでに成長性を織り込んだ水準ではないかとの見方が広がったことで軟調な展開となった。

  また、投資信託など機関投資家の買いが見られる一方で、個人投資家の見切りも早かったようだ。

  同社のオンライントレードの口座数は、5月末現在で約9万口座と米国E*Trade(EGRP)の約30分の1。これに対して、時価総額は日本のイー・トレードが公募価格ベースで1,365億円、米国E*Tradeが邦貨換算で約6,000億と4分の1になっており、すでにある程度評価を受けた水準といえる。

■URL
・イー・トレード
http://www.etrade.ne.jp/

(別井貴志)
2000/09/08 18:28
3/30(金)
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