ソーテック（6829）は7日、大阪証券取引所のナスダック・ジャパン市場スタンダードに新規上場した。

　 公募価格180万円に対して、初値は30万円高（16.6％）の210万円としっかり。その後、229万円の高値をつけるとじり安展開で、終値は公募価格比32万円高（17.7％高）の212万円となった。安値は195万円。出来高は9,942株。

　 同社は、パソコンの企画、開発、販売を手がけており、製造・生産は外部に委託するファブレス企業。4-6月期のメーカー別販売シェアでは日本IBMを抜いて5位に躍進している。

　 店舗に比べてインターネットを通じた販売が伸びており、今後もその比率を上げていく構え。中尾俊哉専務は「将来の世界展開も見据えてナスダック・ジャパンに上場した」と述べ、今後の展開については「テレビやオーディオをパソコンに取り込むなど、一般ユーザーがホーム・ユースで使いやすいパソコンのデジタル家電化に力を入れていきたい」という。その具体的な製品としての第一弾が「e-one」で、今後も新製品を投入していく。また、デジタル家電を展開する上で、PDAのような携帯型端末を手がける可能性もあるとしている。

　 7日終値でみた2001年3月期予想PER（株価収益率）は、約45倍。現在の株式市場では、不人気株の予想PERがおおよそ10～20倍、人気株が100倍超という水準。45倍は、ちょうどその中間に位置する。

　 なお、筆頭株主はキョウデン（6881）で、同社はソーテックの上場に伴い保有株3,100株を売り出した。持ち株比率は54.8％から39.7％に低下。キョウデンはこの売却益により、2001年3月期の連結純利益を従来予想から38億円上方修正し68億円と発表した。