大規模ネットワークソフト大手の米ノベルは6日（現地時間）、世界各地にいる同社従業員のうち16％にあたる900人余りを削減するリストラ策を発表した。伸び悩む業績から脱却を図るのが狙いで、各種事業からネットワーク事業への資源集中化を急ぐ。

　 このリストラ策で2001年から四半期ごとにおよそ2,500万ドルの経費削減が見込まれるとし、この人員削減によって同社の世界での従業員は約4,600人規模になるという。

　 ノベルは、ネットウェアなどネットワークサービスソフトで不動の地位を確保していたが、1994年ごろからワープロや表計算などのアプリケーションソフトにも進出。しかしマイクロソフトを中心とする既存企業には勝てず、以後、買収対象の企業として名前が挙がった。相手先にはIBMなども浮上していた時期があった。ネットワーク関連以外の事業のほとんどはすでに売却しているが、今回さらにネットワーク事業に注力するためにリストラ策に踏み込んだ。