営業コンサルタント、インキュベーターのブレインワークスは1日、2003年中に新規上場を果たし、2004年3月期に売上高を30億円に乗せる計画を明らかにした。成功報酬型の起業家支援や事業コンサルなどですでに注目を集めている同社だが、今後は事業のビジネスモデル確立を急ぎ、大きなステップを踏む考えだ。

　 1998年5月に設立した同社は、大手、中小を問わず、企業の新事業や製品販売などのコンサルタントを丸ごと請け負い、軌道に乗せるビジネスを展開している。大手コンサルタント企業と異なるのは「机上の論理だけではなく、実際に自分たちが現場でセールスまでをやり遂げること」（櫻井富美男社長）で、しかも成功報酬型を打ち出しており、上手くいかなかった場合は基本的に受注額を返済する仕組みだ。

　 トランス・コスモス（9715）の協力を得て、起業家志望の個人などを対象にした成功報酬タイプの起業家支援講習会を実施しているほか、NTT西日本、SASインスティチュート、新日鉄、東京ガスなどの大手企業から受注しており、今年3月期決算の売上高は1億8,000万円。2001年3月期にはこれを6億円にまで拡大させる。

　 櫻井社長と三戸薫会長は「上場はあくまでもひとつの過程。ビジネス拡大の手は緩めない」として、ノウハウや手法などをビジネスモデルとして確立させていく予定だ。