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世界初、32・37型のハイビジョンPDP開発~富士通日立プラズマ

  富士通日立プラズマディスプレイは29日、同社の独自技術である駆動回路ALIS方式による32型と37型のハイビジョン・プラズマディスプレイパネル(PDP)を開発したと発表した。同社はすでに42型の製品を販売しているが、小型化した今回のサイズは世界でも初めての商品化という。価格はいずれも未定。

  日立製作所(6501)や富士通ゼネラル(6755)をはじめとした家電メーカーなどに家庭テレビ用のディスプレイとして売り込む。供給開始は32型が2001年4月、37型が同年秋の予定。42型は業務用が中心だが、今年12月からBSデジタル放送が始まるなど高精細テレビの需要が高まるのをにらみ、新製品は家庭用テレビ向けに市場開拓する。同社によると、薄型・軽量・大画面などの特徴をもつPDPの国内市場は、2003年にはテレビ用が140万台、業務用が90万台に膨らむと想定されている。

  同社は、今回の製品開発を受け、宮崎県国富町にある全額出資の製造子会社「九州エフエイチピー」に新工場を建設、本格的な量産体制を敷く。新工場は既に建屋が完成、来春から本格生産に入る。当初は月産3万台の能力だが、2002年には同6万台に増強する。一連の能力拡大に累計で450億円を投じる計画だ。

  富士通日立プラズマは、富士通(6702)と日立がPDP事業の協業化を図るため、99年7月に折半出資で設立した。今年度の売上高は300億円の見込みだが、2003年度には1,300億円に拡大させる計画だ。

■URL
・富士通のニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2000/08/29.html

(沖野宗一)
2000/08/29 16:44
3/30(金)
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