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米Emulex、ニセ発表文書で株価暴落

  ウソの報道発表文書で株価が乱高下―。米NASDAQに上場している米国の光ケーブルメーカーEmulexは25日(現地時間)、「ウソとデマのリリース発表文によって多大な被害を被った」とする同社のリリースを公表した。第三者によって偽造された発表文は、米国の各種のメディアに扱われ、ニュースとなって流れてインターネットメディア時代の大きな落とし穴を見せつける結果となったようだ。

  事の発端は、インターネットの広報企業であるInternet Wire社に届いたプレスリリースで、決算の大幅な下方修正やCEOの辞任などが盛り込まれていた。その後、このリリース文はBloomberg、Dow Jonesなど各メディアで扱われ、その直前まで103ドルだったEmulex社の株価は45ドルにまで下落したという。

  しかし、Emulex社の発表でも分かるようにこのリリースがまったくの作り物で、同社は下方修正も無ければCEOの交代も予定していなかった。日本でも今やインターネットを中心とする電子メディアが急速に拡大する勢いをみせており、風評やニセリリースによる情報操作への対応は差し迫った課題だ。米国の事例は、対岸の火事ではないといえよう。

■URL
・米Emulex社のニュースリリース
http://www.emulex.com/press/2000/hoax.html

(市川徹)
2000/08/28 12:42
3/30(金)
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