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利用環境に応じて「ヘンシーン!」するLSI~NTTが世界初の開発

  NTT(9432)は25日、世界で初めて用途や環境に応じて回路を変化させるLSI「PCA―1」を開発したと発表した。「コンピューターの概念を一新する汎用情報処理アーキテクチャー」と同社では位置付けており、製品化に向けて普及が進めばコンピューターそのものの概念を変える可能性が生まれ、省資源化や高効率化も実現できるという。

  PCA―1は、従来はクロック信号に同期させることで高速な信号をやり取りしてきたものを、すべての信号の伝達を非同期回路で行う。この結果、クロック信号が不要で低消費電力も可能としたほか、LSI独自の微細化技術の恩恵を最大限に受けることが出来るようになったという。

  この技術を応用すれば、必要なときに必要な回路を作りながら処理を実行するシステムが出来上がる。一例を挙げると、携帯電話で規格の異なる日米欧の通信方式に1台だけでも対応可能で、また、受けるデータがテキストか動画かに応じて適切な回路に変更するといったことも可能にする。

  今後NTTではデバイス構成技術、設計自動化技術、アプリケーション処理技術などを進め、基盤技術としての確立を目指す。

■URL
・NTTニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news00/0008/000825.html

(市川徹)
2000/08/25 17:29
3/30(金)
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