米マイクロソフトは24日（現地時間）、子会社と連携して個人向けの住宅および自動車ローン事業を開始したと発表した。サービス名は「MNSマネーセントラル・ローンセンター」で、従来行ってきた個人向けの投資や資産管理に加え、ローン業務を拡充する。

　 事業を担当する子会社は不動産金融会社の「ホームアドバイザー・テクノロジー」で、今年3月にマイクロソフトがチェース・マンハッタン銀行など米国の金融機関6社と共同出資で設立していた。その後、ホームアドバイザー社は今月になって住宅金融大手2社の出資も受けており、個人向け住宅ローン事業の開始に備えていた。

　 ホームアドバイザー社は、審査や融資手続きを自動化したシステムをもっており、個人向けの住宅ローンにも適用、融資までの手続きは通常の1カ月から10日間程度で可能という。これにより、手数料なども割安に設定し顧客獲得につなげる。自動車ローンは、ネット上のローンのマーケットプレースを運営しているレンディング・ツリー社と提携し、サービスを提供する。一連のサービスにより、マイクロソフトは金融部門の事業拡大を加速させる。