IT企業が躍進―。帝国データバンクが21日発表した1999年度の法人所得ランキング調査によると、NTTドコモ（9437）が2年ぶりに、また日本アイ・ビー・エム（日本IBM）が初めてベスト10に顔を出すなど情報や通信などIT関連企業の躍進が目立った。

　 調査は99年4月期から2000年3月期までの決算に基づく申告所得をランクしたもので、トップは3年ぶりに返り咲いたトヨタ自動車（7203）。円高の影響を受けて減益となったものの、4,831億円を申告した。前年度トップのNTT（9432）は、99年7月に純粋持ち株会社になったため、115位と一気に圏外に出た。

　 替わって2,553億円の所得となったグループのNTTドコモが前年度の21位から5位にランクされた。同社は97年度に10位に入っていたが、iモードの急速な普及などに支えられ8期連続の増収増益となり、返り咲いた。また、所得が初公示された国際・長距離のNTTコミュニケーションズも11位に付けている。

　 このほかの情報関連企業では、日本IBMが前年度29位から一気に6位と、初のベスト10入りを果たした。システムインテグレーション事業などの好調により、申告所得は前年度比約3.2倍の2,439億円（期中は変則決算のため年換算）となった。

■URL
・帝国データバンク
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