東証マザーズと大証ナスダック・ジャパン市場に新たに4社の上場が承認された。

　 （1）日本コンピュータグラフィック（4787）
　　http://www.ncg-map.co.jp/

　 東証マザーズに9月19日上場予定。公共事業をはじめ、地理情報システム(GIS)をソフト・ハードの両面から開発し、情報管理やユーザーサポートなどのサービスも手がける。具体的なものとしては、インターネット地図検索サービス「ちず丸」、携帯電話向け案内図サービス「パーナビ」を開発、運営している。

　 大株主は、三菱商事（8058）が発行済み株式総数の4.04％（第3位）、ジャフコ（8595）が同3.37％（第4位）、昭文社（9475）、セイコーインスツルメンツ、千葉銀行（8331）の3社がいずれも2.70％（第5位）などとなっている。

　 第1四半期（2000年4～6月期）の業績は、売上高が2億3,037万円、経常利益が1億1,462万円の損失、純利益が1億2,624万円の損失。

　 （2）ネクストコム（2665）
　　http://www.nextcom.co.jp/

　 ナスダック・ジャパン市場スタンダードに9月19日上場予定。ネットワークのコンサルティングから開発、設計、導入、運用、監視、サポートまで総合的に事業展開している。取り扱っている製品は、シスコシステムズ（CSCO）やスリーコム（COMS）、ルーセント（LU）など世界的に評価を受けているものが中心。

　 大株主は、CSK（9737）が発行済み株式総数の48.34％（第1位）、大川功氏が同45.62％（第2位）、セガ（7964）が同1.51％（第4位）、CSK・エレクトロニクス（8073）が同1.51％（第4位）となっている。

　 2001年3月期の業績予想は、売上高が174億円（前期比18.2％増）、経常利益が11億5,000万円（同58.8％増）、純利益が6億4,500万円（同77.2％増）。

　 （3）サイバー・コミュニケーションズ（4788）
　　http://www.cycom.co.jp/

　 ナスダック・ジャパン市場スタンダードに9月21日上場予定。インターネット上の広告代理店。電通とソフトバンク（9984）の共同事業として設立された。ヤフー（4689）やマイクロソフト（MSFT）のインターネット広告を扱っている。

　 現在の大株主は、電通が発行済み株式総数の51.0％（第1位）、ソフトバンク・メディア・アンド・マーケティングが同49.0％（第2位）となっている。

　 第1四半期（2000年4～6月期）の業績は、売上高が19億8,202万円、営業利益が3,877万円、経常利益が3,208万円。

　 （4）野田スクリーン（6790）

　 ナスダック・ジャパン市場スタンダードに9月20日上場予定。版材にナイロンやポリエステルなどの化学繊維を用いて金属面に文字やパターンを直接的にレジストインキで印刷するスクリーン印刷法の技術をもつ。精度は写真印刷より劣るものの、低コストで量産性が高くプリント配線板の加工などを行っている。

　 2001年4月期の連結決算予想は、売上高が46億3,200万円（47.5％増）、経常利益が11億9,800万円（75.7％増）、純利益が6億5,300万円（79.4％増）。