トレンドマイクロ（4704）が17日、取引市場を店頭から鞍替えし、東証1部に上場した。上場に伴う公募・売出しはなかった。

　 すでに、東証1部上場を明らかにした8月10日から16日までに2700円、17.2％上昇していたことや、10日に発表された6月中間決算がほぼ予想通りだったことなどから材料出尽くし感もあり、17日は朝方から売り気配で開始。始値は、1万7200円と前日の店頭取引終値1万8400円に比べ1200円安（6.5％安） と下落し、その後1万6640円の安値をつける場面があった。売りが一巡したためか、引けにかけては切り返し、結局同390円安（2.1％安）の1万8010円で終了。

　 同社による2001年12月期連結予想は、売上高が206億円（前期比49.9％増）、経常利益が63億円（同41.1％増）、純利益が47億円（同90.6％増）、またEPS（1株あたり利益）は72.24円（同86.1％増）となっている。

　 また、同社は同日、事業の多角化、拡充に伴ないエンジニア、マーケティング、新規事業の立ち上げスタッフなど、現在220名の正社員に加え今年度末までに50名の中途採用を予定していると発表した。