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コラム 瓦版一気読み(8月17日) |
情報は時とともに劣化する… ●またも凄惨な事件 【1面トップ】◇やりきれない事件が相次ぐ中、今度は泉南市(大阪府)の民家で男女5人の腐乱死体が発見された。警察は死体遺棄事件として捜査を開始したが、宗教活動との関係も取り沙汰されている。 はたして真相は? 読売(17日朝刊最終版、以下同じ)がトップで報道。 ◇日経は、IT革命への対応策を検討していた産業構造審議会(通産相の諮問機関)が17日に発表する第1次提言の内容に関する記事を掲載、ネット利用に関する部分を紹介している(毎日、産経、東京も経済面などに掲載)。 FINANCE Watchも異なる角度からこの提言を取り上げているので、読み比べていただきたい。(http://www.watch.impress.co.jp/finance/news/2000/08/17/doc176.htm) ◇腐っても鯛、腐っても大蔵省。権力を次々と引き剥がされても、大蔵官僚はやっぱり強い。 政府・与党は、「屋上屋を架す」との批判が強かった「財政首脳会議」を中央省庁再編後も存続させる方針を固めた、と朝日が報道。官邸主導で予算編成の基本方針を策定する「経済財政諮問会議」の権限を事実上骨抜きにするこの企み、知恵をつけたのが大蔵官僚であることは疑う余地がない。 ◇バレンツ海でのロシア原潜の沈没事故は、救出の目処がたたず、「危機的な状況」を迎えた(産経)。同じ海の話題でも、東京の1面トップは、中国が東シナ海で日中中間線を越えて海域を設定しているニュース。毎日は、国立病院・医療所の医療事故に関する記事をトップに。 ●IT後進国・日本を見下すインド 【IT】◇森首相は19日から、南西アジア4カ国を歴訪。このうちインドでは、IT分野に照準を合わせた経済交流策を打ち出す。日経によれば、関係省庁との勉強会で首相が、「インドはITが凄いんだろ」と切り出したことがきっかけになったらしい。 が、友人によれば、インドのメディアは森首相の来訪に全く関心を示さず、IT関連企業は「IT後進国の首相がおカネ(ODA)を持って、何か頼みにくる」と冷ややかな反応だそうだ。 ◇日本の携帯電話の普及度はめざましいものがあるが、10億の民には勝てない。いつの間にか中国が日本を抜いて、アジア太平洋地域で最大の携帯電話市場に成長した(毎日)。 ●エンジェルらしくなってきた?日本のVC 【トピック】◇「石橋を叩いて渡る」といわれていた日本のベンチャーキャピタル(VC)が、創業期のベンチャー企業への投資を一段と強めている。米国型のベンチャー育成投資に近づいてきたということか。日経が日本のVCの動向をリポート。 ◇カーナビ人気が急加速、と産経が報道。道路交通情報通信システム(VICS)車載機の出荷累計が200万台を突破、市場が活気づいているという。 増山 広朗(メディア批評家)
2000/08/17
09:15
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3/30(金) |
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