ネットセキュリティー・ソフトのトレンドマイクロ（4704）は10日、取引市場を店頭から東証1部に鞍替えする計画が好感され株価が上昇している。同社によれば、東証への上場は承認待ちで、上場に伴う公募、売り出しは行わない。早ければ8月中にも承認される見通し。

　 投資信託などでは、流動性の問題から店頭銘柄をファンドに組み入れないなど一定のルールを設けているところも多いため、東証1部に上場すれば内外のファンドや年金基金など機関投資家の買いも期待できる。

　 同社は、99年7月8日に米国NASDAQ市場にも上場している。同市場での9日の株価は、2 7/16ドル高（18.1％高）の15 7/8ドルと大幅上昇。過去52週高値は32 1/4ドル、安値は5ドルとなっている。