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楽天をはじめIT関連株が久々に物色を集める

  楽天(4755)が9日、前日比62万円高(23.8%高)の323万円と急伸した。トランス・コスモス(9715)やネットワン(7518)がストップ高で、ソフトバンク(9984)や光通信(9435)なども物色を集め、久々にIT関連株が買われる展開となった。

  楽天は9日、8月1日から開始した「共同購入」サービスで、完売する商品が続出していると発表した。開始1週間で10,000注文を突破し、ワイン200本が1日で完売するなど売り切った商品は50に上る。

  ゴールドマン・サックス証券の野口祥吾アナリストが楽天を「アウトパフォーマー」のレーティング(格付け)で主要調査対象銘柄に加えたと8日付けでレポート。妥当株価レンジは323~355万円で、現時点では割安と判断。eコマースのマーケットリーダーとして、高い知名度、加盟店とのネットワーク、高い資金力など優位なポジションからすれば、今後展開する上で戦略の選択肢が多く、多様な事業展開が期待できるとしている。ただし、リスク・懸念要因としては既存や新興勢力との競争激化、テナント退会率の高まり、株価のボラティリティの高さなどを挙げている。

  一方、大和総研も8日付で「情報サービス関連銘柄の足元状況と投資判断(夏号)」のレポートを発表した。2月のセガ(7964)やCSK(9737)の業績下方修正に端を発したIT関連銘柄のスパイラル的な下落以降の悪材料や騒乱はほぼ出尽くし、4~6月期に底を打ったと判断。セクター全体の調整過程で優良株の割安感が台頭し、7~9月期は絶好の投資機会になりそうだとしている。

  セクターの投資判断としては、オーバーウェイトを継続するが、7~9月期は足元の業績の伸びが低いと見られるため、株価の動きはボックス展開になるだろうが、業績の本格回復が確認される10~12月期から上昇局面入りになるだろうと予想している。

■URL
・楽天
http://www.rakuten.co.jp/
・楽天共同購入サービス
http://www.rakuten.co.jp/groupbuy/

(別井貴志)
2000/08/09 18:24
3/30(金)
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