あさひ銀行（8322）、アンダーセン　コンサルティング、日本テレコム（9434）の3社は3日、中堅企業を対象にするIT支援企業サティスコムを設立した、と発表した。業務用のソフトウエアをネットワークを通じて期間貸しするASP（アプリケーション・サービス・プロバイダー）事業を軸に、今年11月から営業を開始、2001年1月にはサービスをスタートさせる予定だ。

　 新会社サティスコムは、ネットワーク技術を活用したうえで安価なサービス提供を目的に設立した。また、ASP事業だけでは本当の意味での中小企業のIT支援にはならない、と判断。コンサルティングサービスも競合企業との差別化を図る意味で事業内容に盛り込んだ。

　 3社の役割分担は、事業の基幹ともいえるデータセンターとネットワーク部門を日本テレコムが、ASP事業の提供やグループウエアの構築をあさひ銀行子会社のあさひ銀行総合システムが、さらにコンサルティングやITトレーニングなどをアンダーセン　コンサルティングがそれぞれ進める。

　 新会社の社長には今年6月末までアンダーセン　コンサルティングに在職した三箇功悦氏が就任した。資本金は12億円であさひ銀行グループとアンダーセン　コンサルティングがそれぞれ14％ずつ、日本テレコムが10％で残りは金融機関や民間企業ら15社が出資した。東京都品川区上大崎3の2の1、目黒センタービルに本社を置き、2001年度は40人の社員で構成する予定。