宮内社長

　 ソフトバンク・イーコマースグループ（SBEC）は1日、事業戦略説明会を開催した。SBECは、ソフトバンク（9984）の100％出資子会社でIT流通事業やEC関連新規事業の企画、投資などを手掛ける中間持株会社。

　 同じ中間持株会社で金融関連事業を手掛けるソフトバンク・ファイナンスグループはすでに事業戦略説明会を3回開催しているが、SBECは今回が第1回となる。初回ということもあってか、主に会社概要が中心の説明会だった。

　 ソフトバンク・イーコマースは99年9月21日に設立。現在の資本金は100億円で、グループの子会社は21社（発表されたばかりのプライスライン・ドット・コム ジャパンなど設立予定3社を含む）、関連会社など11社あり、ほとんどの企業が設立1年未満。グループの売上高は2,310億円、従業員は751名に昇る。

　 ソフトバンク・イーコマースの宮内謙社長は「企業、消費者向けの全カテゴリーで日本ナンバーワンのEC事業軍団になる」と述べた。ECのインフラ事業、IT流通インフラ事業、ECバックオフィス事業を3つの戦略ドメインとして、海外で成功実績があるビジネスモデルを日本に導入し、ローカライズさせることでスムーズでスピーディなビジネス展開を今後も続けるかまえ。

　 また、産業（業種）別企業間電子商取引支援サイトを手掛けるバーティカルネット（出資比率60％）では、第一弾として2000年9月に医薬サイトを立ち上げる運びとなるなど「本格的にBtoBへ打って出る。バーティカルネットはBtoBのヤフーにしたい」（宮内氏）という。

　 このほか、カーポイントの菊池三郎社長は今後の展開について「オークション代行や個人向けリース、携帯電話からのアクセスや見積もりなどを予定している」と述べた。

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