ジャパンエナジー（5014）とトヨタ自動車（7203）は28日、トヨタのマルチメディア端末を使ったインターネット事業などで協力関係を構築していくと発表した。トヨタがこのほど開発した端末「G―TOWER」をJエナジー向け仕様にし、同社の系列スタンドに設置する。G―TOWERはトヨタの顧客向け情報システムであるGazoo、（ガズー）の次世代端末として開発したもので、車両情報の収集やさまざまなネットショッピング、音楽のダウンロードなどのサービスや現金、クレジットカードによる決済機能を備えている。

　 Jエナジーは、スタンドに導入して顧客誘引の一助とする。両社のネット取引顧客への商品の受け渡しもスタンドで行う。また、端末を利用した車両やカー用品販売など自動車関連サービスについても連携して開発していく。

　 Jエナジーは、今年12月をめどに、東京、神奈川、埼玉のスタンド4店に端末を試験導入。成果を見たうえで、2001年春以降に本格展開を図る方針だ。トヨタはG―TOWERを、系列のトヨタディーラーだけでなく、さまざまな業態に供与していく計画で、今後もコンビニなどでの展開が見込まれる。