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NYSE・NASDAQ概況(7月27日)

  携帯・通信セクターをはじめテクノロジー株が全面安

  米国市場は27日、下半期の業績不安が台頭したことでテクノロジー株が全面安となった半面、安定株が物色された。

  ダウ工業株平均はアメックス(AXP)やシェブロン(CHV)、コカコーラ(KO)、ジョンソン&ジョンソン(JNJ)、メルク(MRK)などが買われ、69.65ドル高(1.0%高)の10586.13ドルと反発した。テクノロジー関連株の比率が高いNASDAQ総合指数は145.49ポイント安(3.7%安)の3842.23ポイントと大幅続落。

  フィンランドの携帯電話ノキア(NOK)は新製品に伴なう買い控えなどから第3四半期の売上が第2四半期を下回る見通しと発表し、14 3/4ドル安(26.4%安)の41 1/16ドルと暴落した。長距離電話のワールドコム(WCOM)も下半期の売上が伸び悩むとの見通しを発表し、5 7/16ドル安(12.2%安)の39 5/16ドルと下落し、通信セクターや半導体関連が連れ安。

  前日引け後発表の業績を嫌気し、格下げも相次いだことからアマゾン・ドット・コム(AMZN)が 4 11/16ドル安(13.0%安)の 31 3/8ドルと、過去52週安値を更新した。インターネット関連セクターも下げが止まらない。

  この米国市場の動きを受けて、28日の日本市場は続落歩調で開始した。新規公開・上場銘柄が多いことや、信用に伴なう投げ売りや外国人の売りなど、国内市場の需給悪化も引き続き懸念されている。TOPIX(東証株価指数)は、前日に終値ベースで99年10月19日以来の1500ポイント割れとなったが、日経平均も28日には5月26日以来2ヶ月ぶりに1万6000円を割り込む場面もあった。


(別井貴志)
2000/07/28 11:07
3/30(金)
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