リクルートは27日、米国のインターネット情報検索の有力会社About,Inc.と日本に新しい概念のポータルサイトを構築することになり、合弁会社を設立したと発表した。それぞれの分野で専門性をもった「ガイド」を配し、ユーザーに分かりやすい形で情報を編集して提供していく。デジタルの世界でありながら「人」がナビゲートするという、About社のビジネスモデルを踏襲して事業展開する。

　 合弁会社は「リクルート・アバウトドットコム・ジャパン」で、東京に本社を置いた。資本金は当面19億円まで増資する計画で、出資比率はリクルート49.5％、About社47.3％、残り3%がベンチャーキャピタル。社長兼CEOには、リクルートの江幡哲也氏が就任した。事業開始は2001年1月からで、趣味からビジネスに至るまで幅広く150ないし200の情報分野の設定を予定している。将来は、数100人規模のガイドを付ける予定。

　 ガイドは、ライターや編集者、学者など幅広い分野から起用する。

　 ユーザーの登録・利用料などは一切無料で、バナー広告や電子商取引などを収入源とする。About社は、ネット事業では全米で7位のユーザーを獲得しており、ガイド方式では700を超える分野を有している。