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コラム 瓦版一気読み(7月27日) |
情報は時とともに劣化する… ●山あり、谷ありの日朝交渉
【1面トップ】 日本側が拉致やミサイル問題への言及を避けたので、刺々しいやり取りにはならなかったようだが、交渉相手の白南淳外相はソフトな交渉手法を得意とする「相当なやり手」(韓国政府筋)。初対面の席で早くも「過去の清算が重要だ」と日本側にクギを刺した。 ◇読売はコンコルド墜落事故の続報、日経は、企業年金・退職金の穴埋めをするため保有株式を拠出する「退職給付信託」の利用企業が増えていると報道。 ●IT時代の競争政策論議が活発化
【IT】 NTTについては、通信と放送の融合も新たな課題として浮上しており、政府の規制緩和委員会はNTTとNHKの業務範囲や競争政策を見直す方針を決めた。郵政省も、放送政策研究会での検討を予定。朝日は、「IT時代にふさわしい競争政策の論議が本格化してきた」と、今後の論議のポイントを紹介している。 ◇ソニーが親指大のデジタルスチルカメラを開発した(各紙)。開発中の超小型IC記録メディアを組み込めば、1000枚もの写真が記録できるというこのデジカメ、携帯情報端末や携帯電話用に開発されたらしいが、良からぬことを思いつく人間も? そこでソニーに提案。このカメラ、失言癖の森首相には絶対に見せないように。「これがデバカメ(出歯亀)か」と言われかねないですからね。
●赤子の手を捻るようには…
【トピック】 が、この特約を日債銀の売買契約から外せば、「契約を根底から見直さざるを得ない」とソフトバンクの孫正義社長は言う。契約を見直した結果、ソフトバンク連合が買収を断念すれば、日債銀譲渡の行方は混沌とし、資産はさらに劣化する。日経(社説)は金融再生委員会の譲渡延期決定を「成算なき先送り」と喝破する。 そごうの債権放棄要請断念で味をしめた自民党の亀井静香政調会長は、「今度も政治圧力で」と思っているかもしれないが、今度の相手は交渉上手の孫氏。孫(まご)、もとい、赤子の手を捻るようなわけにはいきませんゾ。 ◇日経が東証1部平均株価(日経平均株価)の対象銘柄をゴソッと入れ替えてから3カ月余が経過。朝日が経済面でこの問題を特集、「1949年以来続いてきた長期的な連続性が断たれ、指標性が弱まった」と、批判的な論調を掲げている。もっともな言い分だが、ここまで書くなら、多くの投資家に「打撃」を与えた日経平均とおさらばして、独自の銘柄を探すか、大蔵省のように東証株価指数(TOPIX)を指標銘柄として採用したらどうか。 増山 広朗(メディア批評家)
2000/07/27
09:29
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3/30(金) |
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