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エフアンドエムがナスダック・ジャパンに新規上場し好スタート |
エフアンドエム(4771)が21日、大証ナスダック・ジャパンスタンダードに新規公開した。 公募価格200万円に対し、初値は219万円と19万円高(10%高)。安値は208万円、高値は248万円まであった。終値は245万円(公募価格比23%高)と高値圏で引けた。出来高は852株。 前人気はあまり無かったともいわれていたが、初日は公募価格を終日割り込むこともなく比較的好調な展開だったといえる。初値でみた2001年3月期予想ベースのPER(1株あたり利益率、利益に対して株価がどういった倍率で評価されているかの指標、この倍率が高いほど割高)は、36.8倍、終値では45.1倍と割安といえる水準でもない。 同社の事業は、個人事業主向け記帳代行サービスのアウトソーシング事業本部(前期ベースの売上高構成比70.9%)、中堅・中小企業向けの管理・総務部門情報提供サービスのF&Mクラブ事業本部(同28.2%)、各企業退職者への再就職支援サービスのアウトプレースメント事業部(同0.1%)、総務部門向けポータルサイト「e-somu」を媒体としたASP事業のインターネット事業部(本年4月から開始)に分かれている。 主力のアウトソーシング事業本部は、生命保険会社営業職員の記帳代行業に特化した事業。記帳代行とは、領収書の整理やデータ入力、収支計算書の作成を代行すること。 生保業界は、近年の業界再編や企業個々のリストラなどを受けて生保営業職員の絶対数が減少している。同営業員数は、1995年の40万5,279人から毎年減少しており、直近のデータ1998年には32万9,865人と3年間で18.6%減少。 そういった環境下、同社の顧客数は毎年増加しており、19995年の1万5,713人(全体の生保営業職員数に対する比率3.9%)から1998年には2万7,924人(同8.5%)と、マーケットシェアが拡大している。生保業界が頭打ちになるなか、今後もマーケットシェアを拡大させていけるかどうかが、同社の将来的な成長を左右する要因だろう。1999年の生保営業職員数は公表されていないが、同社の顧客数は3万9,021人と前年に比べて増加している。 また、今期(2001年3月期)予想では、売上高が35億8,200万円(前期比29.3%増)、経常利益が6億4,800万円(同47.2%増)と黒字で業績も上向いていることから、他のIT企業やインターネット関連株に比べて好評価されたといえるかもしれない。 ■URL・エフアンドエム http://www.fmltd.co.jp/ ・大証ナスダック・ジャパン http://www.ose.or.jp/data/d_sj_n.html ・ナスダック・ジャパン株価表示 http://www.quick.co.jp/nasdaq/qsearch.exe?F=js2&type=1&Q1=4771%2FNG&Q2=&Q3=&Q4=&Q5=&list=1
(別井貴志)
2000/07/21
20:18
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3/30(金) |
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