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大晦日の終夜運転、東京メトロや京急は実施せず 首都圏・関西の年越し運行
2022年12月29日 08:30
新型コロナウイルス感染拡大以降、それまで当たり前のように実施されていた大晦日から元旦にかけての終夜運転が実施されないケースも出てきました。'22年から’23年にかけての終夜運転も、東京メトロや京浜急行電鉄(京急)などで実施されないなど、鉄道各社の対応に差があるので注意しましょう。
終夜運転をJR東日本および大手私鉄が各社揃って実施しなかった年は、'20-'21年の大晦日から元旦。この時は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため国・関係自治体から要請があったことから、各社同様の対応をとりました。
'21-'22年の大晦日から元旦は、終夜運転を復活させるケース、引き続き実施しないケース、深夜の臨時列車を運行するものの夜間通しては運行しないケースの3つに対応が分かれました。'22-'23年も同様の対応状況になっています。
首都圏で終夜運転を実施しない鉄道会社
終夜運転を実施しないのは、東京メトロ、都営地下鉄、京急、東武鉄道、東急電鉄、小田急電鉄、西武鉄道です。
このうち京急、東武、東急、小田急は終夜運転は行なわないものの、終電後の深夜や、初詣・初日の出に出かける人に向けた臨時運行を実施します。
京急は川崎大師を参拝する人に向けた、大師線の臨時ダイヤを1月1日から9日まで実施し、日中6分間隔運転と通常時よりも増発します。
東武は西新井大師を参拝する人に向けた、大師線の臨時ダイヤを1月1日から3日まで実施します。運転時刻は西新井駅10時2分発から16時53分発まで51往復で、通常10分の運転間隔が約8分~10分間隔になります。
東急は、東横線と田園都市線において、通常の終電後に渋谷始発の臨時列車各1本を運行します。ともに各駅停車で渋谷の発車時刻は1時25分。東横線が横浜行き、田園都市線が中央林間行きです。
小田急は、江の島や鎌倉方面への初日の出、初詣客に向けた、元旦早朝の臨時特急、臨時各駅停車を運行します。臨時特急は、4時45分新宿発・片瀬江ノ島行き「ニューイヤーエクスプレス1号」、7時31分片瀬江ノ島発・新宿行き「ニューイヤーエクスプレス2号」の上下各1本です。臨時各駅停車は、4時30分町田発・片瀬江ノ島行きなどを運行します。
東京メトロ、都営地下鉄、西武は終電の繰下げや臨時列車運行なども実施せず、土曜日・休日ダイヤとなります。
JR東・京王・京成は終夜運転実施
JR東日本は、山手線、京浜東北・根岸線、中央線快速電車、中央・総武線各駅停車、横須賀線、青梅線、総武本線・成田線の7路線で終夜運転を実施します。山手線は約15分間隔、横須賀線は約80分間隔、青梅線は立川発下りと御岳発上りが各2本、総武本線・成田線が千葉発下りと成田発上りが各2本など、運行間隔には差がありますので注意しましょう。
京王電鉄は、京王線新宿~高尾山口駅間、新線新宿~笹塚駅間で、各駅停車等を約60分間隔で終夜運転を実施します。また、新宿~高尾山口駅間で臨時座席指定列車「京王ライナー迎春号」を運行します。新宿駅発車時刻は、1時、2時、2時50分、4時5分の4本です。井の頭線、相模原線、競馬場線、動物園線、京王線の北野~京王八王子駅間では終夜運転を行ないません。
京成電鉄は、京成上野~京成成田間と押上~京成金町間で、普通列車を約20~50分間隔で終夜運転を実施します。また、成田山新勝寺への初詣列車として、座席指定の「シティライナー(成田山開運号)」を運行します。22時40分京成上野発・京成成田行きと、3時京成成田発・京成上野行きの上下各1本です。そのほか年末年始は柴又駅発着の列車を増発するなど、臨時ダイヤで運行します。
関西では近鉄・京阪が終夜運転、JR西・南海が延長運転
関西圏で終夜運転を実施する主な鉄道会社は近鉄と京阪です。そのほかJR西日本が3時頃まで、南海が南海線で2時20分発を最終とした延長運転を実施します。阪神、阪急、Osaka Metroは終夜運転を行ないません。
近鉄 年末から年始にかけて、臨時列車および運転区間延長列車を運転します
このように、路線によって終夜運転が実施されないケースがありますので、大晦日から元旦にかけてお出かけの際には、利用する鉄道会社の情報をチェックした上で計画を立てましょう。