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マクドナルドのモバイルオーダーを浜松でやってみた
2019年6月16日 00:00
マクドナルドが4月から静岡県内の75店舗でモバイルオーダーを開始した。スマホで事前にオーダーできるだけに止まらず、テーブルデリバリーとして、レジカウンターに立ち寄ることなく商品を受け取れるサービスだ。浜松にてこのサービスを使ってみたので、その全行程をお届けしよう。
サービスの利用にはまず「マクドナルド モバイルオーダー」アプリをスマホにインストール。開始当初はiOSのみだったが、現在はAndroidにも対応しているようだ。
モバイルオーダーなので、移動中などに離れた場所でオーダーを済ませればよいのだが、初めてということで、利用する店舗から徒歩1分程度の場所のベンチに座ってオーダー。
アプリを起動すればすぐに開始できる。支払い等に関する登録はこの時点では行なわない。
まずは店舗を選ぶ。位置情報から近くの店が表示される。
店舗を選択したら注文を始める。
単品から選ぶかセットから選ぶかや、セット内容の選択などの行程はあるのだが、そこは省略。注文内容を選び終え、カートに追加。
間違いありません。注文を決定。
と、ここで会員登録を求められる。これは先にやっておきたかったな、と思うが、最初に登録を求めるよりも、ある程度進んだところで要求したほうが登録率が高いというしたたかな計算もあるものと予想。なお、ここでの決済に関わる情報の入力はない。
いよいよここで決済情報入力かと思いきや、それもなくとりあえず店に来いと言われた。
これにてベンチでの作業は終了。店に移動する。
店の前で「店舗に到着」をタップ。
イートインかテイクアウトかを選ぶ。イートインを選択。この後どう動けば良いかわからないため、まだ店の前。
テーブルデリバリーの場合は先に席を確保せよとの指示。ここでようやく店の中へ。
156番の席に座った後「席で受け取る」を選び、テーブル番号を入力して確定。
この時点でまだ決済は済んでいないし、決済に関わる情報の入力すらしていない。店の中でカード番号の入力をするのは嫌だなぁ、と思っていたのだが、席番号確定後に表示される支払い方法の選択画面に「LINE Pay」があるではないか。ここでは迷わず、スムーズに決済ができそうなLINE Payを選択する。なお今後、楽天ペイ(オンライン決済)、d払いにも対応予定と、リリースに書かれている。
支払い方法はLINE Payを選択し、支払いを確定すると、LINEに遷移する。
LINE Payで、サクッと支払い完了。
こうして決済まで完了し、席に座ってしばし待っていると、商品が載ったトレーを持った店員さんがやって来た。
この時、番号札があるわけでもないので、「これは自分の物なのだろうか。それとも自分が邪魔で立ち止まっているだけだろうか」と考えてしまった。その思いが表情に出てしまったのだろう。店員さんも「あれ、この人じゃないんだろうか」という表情に。
そんな一瞬の微妙な雰囲気と間があった後、店員さんが通り過ぎる気配もないので商品を受け取る。たしかに自分がオーダーした商品だった。微妙な雰囲気と間は、初めてだったからのもので、2回目以降はこういうものと理解しているので、スムーズに受け取れるだろう。
アプリに表示されている「商品を受け取りました」をタップすれば、モバイルオーダーからのテーブルデリバリーは終了だ。なお、「商品を受け取りました」に誤って触れてしまったときのためか、受取前の画面に戻れるようにもなっている。
さて、使ってみた感想は、結論から言えば「このシステムがいろんな店に広がってほしい」だ。
モバイルオーダーのメリットとして一般的に言われているのは、事前にオーダー、決済ができるので、待ち時間なくスムーズに受け取れる点だ。しかしマクドナルドのモバイルオーダーは、決済が完了するのは店に到着してからであり、実際決済完了後、少しの時間待っている。
その点では、急いでいる人にとっては、事前に決済まで済ませることができるモバイルオーダーに比べたら、メリットは小さく感じるだろう。
マクドナルドのモバイルオーダーは、外からあらかじめオーダーしておくという使い方だけではなく、店舗内でのオーダーでも積極的に使いたいシステムだと思う。
席に荷物などを置いてレジに並ぶことはよくあるし、「席を確保してからレジにお並びください」と掲示している店もある。しかしこれは、治安の良い日本だからこそ成り立つやり方であり、治安が良いからと言って事故に遭うことは一切ないということもない。そして、運悪く事故に遭ってしまえば、それは自己責任となるだろう。
その点、マクドナルドのシステムの場合、席を確保し、荷物から離れることなくオーダーし、待っていれば運ばれてくる。これは、利便性はもとより、安心・安全という面でのメリットが非常に大きいように感じる。
カウンターで商品を受け取ることを前提としたオペレーションの店もあるので、どこの店にでも導入できるというものではないであろうが、このシステムが広がってくれれば、ちょっとした隙に発生する事故が減るし、何より安心してゆっくり食事を選んで、楽しめるように思えた。