いつモノコト
マイナンバーカード無くしたら色々大変だった
2020年4月17日 08:30
以前に、財布をなくしたことで紛失防止タグのありがたみを知った、という記事を書きましたが、残念ながらその後も財布は手元に戻ってきていません。そのため、当時財布に入っていたカード類はすべて再発行することとなりました。
クレジットカードやキャッシュカードは紛失時の対応が充実しており、手続きも簡単で再発行も1週間程度で完了したのですが、紛失したカード類の中で再発行が最も大変で、時間もかかったのがマイナンバーカードでした。
所持品を無くしたくて無くす人はそうはいないと思いますが、万が一マイナンバーカードを紛失した人の参考になればと思い、私の紛失事情をこの場を借りてご紹介させていただきます。
再発行手続きは新規発行とほぼ同じ。期間は約1カ月
マイナンバーカードを紛失した場合、再発行はどんな手続きを行なうのかご存じでしょうか。「窓口に連絡して再発行する」という手続きを行なうことはクレジットカードやキャッシュカードと変わりませんが、マイナンバーカードの場合は「新規発行と同じ手続きをもう一度やり直す」ことになります。
マイナンバーカードを作ってみた。申請は簡単。でも1カ月かかる
具体的には紛失に関する手続きを一通り済ませた上で、最寄りの区役所で交付申請書を受け取ります。この交付申請書を使って窓口やパソコン、スマートフォンなどから再度申請を行ない、マイナンバーカードの準備ができると交付通知書が送られるという流れです。
マイナンバーカードの発行には、申請から交付までの期間は約1カ月、混雑状況次第ではそれ以上かかる場合もあります。早ければ1週間も経ずに再発行できるクレジットカードやキャッシュカードとは異なり、再発行にかなりの時間を要するということは覚えておきましょう。
役所だけでなくコールセンターや警察の連絡も必須
紛失した際の再発行手続きもクレジットカードやキャッシュカードと異なり、複数の窓口に連絡する必要があります。
一番最初に連絡すべきなのがマイナンバーカードの個人番号カードコールセンターで、紛失によるマイナンバーカードの一時利用停止を依頼します。また、紛失時に必要な手続きも電話で丁寧に説明してくれます。
お問い合わせ – マイナンバーカード総合サイト
https://www.kojinbango-card.go.jp/otoiawase/
続いて最寄りの警察に遺失届を提出します。というのも、市区町村の役所で再発行手続きを行なうには、遺失届の受理番号が必要になるためです。
遺失届が終わったら受理番号を持って役所へ行き、再発行手続きを行うと交付申請書がもらえます。申請は新規の発行と同様、役所窓口のほかスマートフォンやパソコン、証明写真機、郵便などさまざまな方法で提出できます。
マイナンバーカード交付申請 – マイナンバーカード総合サイト
https://www.kojinbango-card.go.jp/kofushinse/
交付申請書を提出してから数週間ほど待つと交付通知書が届き、これを持って窓口に行きます。筆者の場合、1月23日に窓口で提出して3月3日に交付通知書が届きました。
なお、マイナンバーカードの初回交付は無料ですが、再発行は1,000円が必要です。窓口で困らないようあらかじめ準備しておきましょう。
再発行したマイナンバーを変更したい時は要注意
マイナンバーカードを発行できて一安心……、と思っていた筆者ですが、いざ新しいカードを受け取ったら思わぬ落とし穴がありました。それは紛失前と紛失後でマイナンバーカードの番号が同じだったということです。
マイナンバーカードは基本的生涯に渡って同じ番号を使うという制度なのですが、紛失などの理由で不正利用の恐れがある場合には番号の変更が可能です。ただしこれはあくまで例外的な対応のため、こちらから申し出しない限りは同じ番号のマイナンバーカードが発行されることになります。
筆者はこの仕組みをはっきりとは認識しておらず、「紛失してしまったので再発行時に番号は変わりますか」と訊ねて「変わります」と回答いただいた、と記憶していたのですが、実際に手元に届いたのはまったく同じ番号のカードでした。番号を変えたいという人は再交付手続きの際に窓口でしっかり確認しましょう。
なお、マイナンバーカードの番号を変更する場合は手数料としてさらに500円が必要になるほか、会社などマイナンバーカードを提出した先の番号変更も必要になります。また、一度再発行してから再度番号の変更も可能ですが、その際はまた新規発行と同様の手続きが必要になるため、約1カ月の期間が必要になります。
無くしたら意外と大変だったマイナンバーカード
以上、私のマイナンバーカード紛失物語をご紹介しました。カードの再発行というとクレジットカードやキャッシュカードと同じような感覚で考えていましたが、実際には免許証以上に手間と期間がかかったこと、そして番号の変更ができないなど知らないことも多く、いろいろと苦労しました。
物を無くすということは決して嬉しいことではないものの、万が一マイナンバーカードを無くした人の何かのためになれば幸いです。