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文字起こしアプリ「LINE WORKS AiNote」有料版始動 旧CLOVA Note

LINE WORKSは、無料で提供していた文字起こしサービス「CLOVA Note β」の正式版「LINE WORKS AiNote」の有料版を、4月10日から提供開始した。料金は個人向けが1,600円/月、企業向けが22,000円/月など。月300分までは無料で利用できる。

AI議事録作成ツールとして提供する、PCおよびスマホアプリで利用できるサービス。24年11月からフリープランを提供していた。

有料版開始に合わせて、AI要約機能や文字起こし時間の追加オプションを追加した。CLOVA Note βのサービス提供は終了しており、CLOVA Note βからLINE WORKS AiNoteへのデータ移行機能は7月末まで利用できる。

追加されたAI要約の機能は、会議全体を数行の文章で要約する「全体要約」、AIが作ったアジェンダで会議の内容を把握できる「主要トピック」、会議内容の適当な部分ごとに区切ってトピックをまとめる「区間ごとの要約」の3つ。これらをボタン1つのワンクリックで実行できる。

料金プランは、個人事業主/フリーランス向けに「フリー」「ソロ」、企業向けに「チーム」「ビジネス」「エンタープライズ」を用意する。フリーは無料で、月300分、1回あたり60分の文字起こしが可能。フリープランのみデータ学習に利用される。また、AI要約は利用できない。

有料プランは共通で、1回あたりの文字起こし時間は180分で、データ学習には利用されない。

ソロは1人で利用することを想定したプラン。料金は、月額契約では1,600円/月、年額契約では1,440円/月。月600分(10時間)の文字起こしが可能で、AI要約は12回利用できる。

企業向けの料金は例えばチームの場合、月額契約では22,000円/月、年額契約では19,800円/月。月6,000分(100時間)の文字起こしが可能で、AI要約は120回利用できる。ビジネス、エンタープライズと価格が上がっていくごとに、月あたりの文字起こし時間、AI要約回数が増えていく。プランごとに利用者の範囲の想定はあるが、利用人数の制限はない。

有料版利用者には、ドメイン内で共有できる文字起こし時間の追加オプションを提供。100分のオプションにはAI要約2回分、6,000分のオプションにはAI要約120回分が付与される。料金は単月追加の場合、100分が440円、6,000分が19,800円。月額が割安になる毎月追加も用意する。6,000分のオプションはエンタープライズプランのみ利用可能。

有料版のリリースにより、管理・セキュリティ機能も強化。企業向けプランではすべての機能が実装される。

5月頃に企業向けプランにおいて、Web会議連携(Zoom/Microsoft Teams)の提供を予定している。