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au PAY、給与デジタル払いに対応

au PAYが給与デジタル払いのサービスとして「au PAY 給与受取」を開始する。

auペイメントは4日、資金移動業者の口座への賃金支払(給与デジタル払い)に対応する資金移動業者として厚生労働大臣の指定を受けた。これにより、「au PAY」で給与受け取りが可能な給与デジタル払いサービス「au PAY 給与受取」を開始する。

事業者が「au PAY 給与受取」を導入することで、au PAY利用者は、au PAY 給与残高での給与受け取りが可能になる。給与デジタル払いに対応するためには、労使協定の締結が必要。また、従業員へサービス内容や注意事項などの説明と個別の同意取得が必要となる。

5月から順次、KDDIグループ各社で希望する従業員を対象に、au PAY 給与残高への給与デジタル払いを導入する。導入予定(検討含む)の会社は、KDDI、auフィナンシャルホールディングス、auペイメント、auじぶん銀行、auフィナンシャルサービス、auアセットマネジメント、au損害保険、auフィナンシャルパートナー。

給与としてチャージされた残高(au PAY 給与残高)の上限額は10万円。給与としてチャージされたau PAY 給与残高は、本人名義の金融機関口座への出金や対象のATMでの出金が可能。出金手数料は月1回目が無料。2回目以降はauじぶん銀行は無料だが、その他は220円/回となる。

au PAY 給与受取では、「仮想口座方式」と「Bチャージ方式」の2つの方式を用意する。

仮想口座方式は、au PAYアプリで従業員が手続きして取得した仮想口座(au PAY給与受取口座)宛に事業者が給与を振り込む形式。事業者は、従来の給与振り込みと同様に金融機関口座への振込を行なうだけで、従業員のau PAY給与残高へ給与支払いが可能となる。従業員は設定された「au PAY 給与受取口座(仮想口座)」の情報を事業者に提出する。

Bチャージ方式は、従業員のau PAY 給与残高へ直接チャージする方式。給与振込において、第2口座、第3口座への振込に対応していない場合でも、au PAY 給与受取に対応できる。従業員は、au PAYアプリで「au PAY 給与受取」に申し込み、事業者へau PAY 会員ナンバーを提出し、事業者がチャージ処理を行なうとau PAY 給与残高にチャージされる。

当初はKDDIグループから開始するが、全てのau PAY利用者向けのサービス提供開始を見据えた準備も進めているという。給与デジタル払いの指定取得は、PayPayとリクルートMUFGビジネス(Air ワーク 給与支払)、楽天Edy(楽天ペイ給与受取)に続く4社目となる。