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つくば・学園南で東京ドーム3.3個分の大規模複合開発着工
2025年4月2日 18:38
大和ハウス工業は茨城県つくば市学園南において6月から、総敷地面積約155,390m2、東京ドーム約3.3個分におよぶ大規模複合開発に本格着工する。分譲マンション、教育施設、商業施設、事業施設等を建設する。
「(仮称)つくば学園南プロジェクト」として進められている事業。筑波研究学園都市にふさわしい産学官民連携によるまちづくりの実現を目的とし、大和ハウス工業が23年12月に取得した日本自動車研究所(JARI)の所有地にて、計画する各施設が建設される。造成工事は1月14日に着手済。
分譲マンションからの着工で、つくば市最大戸数となる602戸の住戸を設ける。また共用部として、3Dプリンターを活用した製作やDIYが楽しめるラボルーム、大人も子どもも利用できるワーキングルーム、筑波山を望めるパーティーラウンジ・屋上デッキなどを設置する。
分譲マンションの所在地はつくば市つくば研究学園南2丁目8-4で、つくばエクスプレス 研究学園駅から徒歩9分。規模は、地上15階建て、敷地面積23,513.71m2、延床面積58,294.81m2。間取りは2LDK~4LDKで、専有面積は61.67~108.17m2。2027年7月竣工予定。
2028年竣工予定の商業施設は、スーパーマーケット「カスミ」や思学舎グループの学習塾の出店が予定されている。カスミの敷地面積は9,681.61m2、学習塾の敷地面積は1,762.01m2。そのほか、敷地面積6,745.22m2の商業施設の計画も示している。
教育施設については、茗溪(めいけい)学園中学校高等学校がつくば市稲荷前から移転する計画で、校舎、屋内運動場、人工芝のグラウンド、および学校に隣接した学生寮などを備える。開校は、同校が創立50周年を迎える2029年春頃を予定している。建物規模は未定。
ほかにも、敷地面積2,821.41~9,234.84m2の5つの事業施設を計画。今後は、科学技術によりデジタルやロボティクスなど最先端技術の社会実装と都市機能の最適化を進める「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の実現に貢献することを目指す。また、同プロジェクトを実証実験等のフィールドとして提供するとともに、立地する各企業と連携し持続的なエリアマネジメントを行なうことで、先進的で魅力的なまちの発展に寄与するとしている。