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ファミマ、「涙目シール」全国拡大 食品ロス削減
2025年3月3日 16:46
ファミリーマートは、消費期限の迫ったおむすびや弁当などの中食商品に貼る値下げシールを「涙目シール」に変更し、3月11日から順次、全国の店舗に拡大する。東海地方(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の一部)の店舗から導入を開始する。
あわせて、おむすび・弁当・寿司など米飯全商品の消費期限を2時間延長する取り組みも実施(チルド温度帯の米飯類除く)。店舗における食品ロスを一層削減していく。
涙目シールは、値下げシールに値下げ金額だけでなく、消費者の感情に訴えかけるメッセージを添えて、食品ロス削減を目的とした取り組み。「たすけてください」というメッセージにより、食品ロスによって捨てられてしまう食材の心情を表現している。
2024年10月に行なった実証実験では、「涙目で思わず助けたくなるイラストだったので手に取った」「食品ロス削減に関心があるので賛同して購入した」などの好意的な意見があったという。
一方で、「たすけてください」のメッセージや、キャラクターの表情が、もっとわかりやすい方が良いという意見もあり、全国展開にあたっては、それらをより大きく表示できるようにデザインを一部変更した。
デザインは、金額ごとに計7種類(10円、20円、30円、50円、100円、120円、150円)を用意。東海地方の店舗から導入し、その他の地域は4月以降、順次導入を進めていく。なお、金額によってシールの導入時期は異なる。
実証実験の結果から「涙目シール」が全国展開されると、店舗で発生する食品ロスは年間で約3,000トン削減される見込みとしている。
消費期限の2時間延長は、製造工程を見直したことで、お米本来の美味しさを最大限に引き出すとともに、品質の保持を実現。おむすび・弁当・寿司などを含む米飯約70品目において、3月4日販売分から2時間延長が可能となった(宮崎県、鹿児島県、沖縄県は除く)。