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Apple Vision Pro、4月にApple Intelligenceに対応
2025年2月22日 11:41
アップルは、4月に「Apple Vision Pro」で、AI機能「Apple Intelligence」に対応する。4月に公開されるvisionOS 2.4では、作文ツール、Image Playground、ジェン文字などのApple Intelligence機能により、Vision Proの空間コンピューティングを強化。また、空間ギャラリーやiPhoneのApple Vision Proアプリなども導入される。
visionOS 2.4のApple Intelligenceはベータ版として提供され、英語(米国)に対応。今後、多くの機能アップデートともにその後1年で追加言語対応を予定している。なお、4月にはiOS 18.4のほか、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4も公開され、iPhone、iPad、Macの最新機種を中心にApple Intelligence対応が強化される。
Vision Pro向けのApple Intelligenceでは、ユーザーが「作文ツール」を使って文章の校正、書き直し、要約をしたり、作文ツールでChatGPTを利用して文章を一から作成したりできるほか、「Image Playground」でのビジュアル作成や、「ジェン文字」での絵文字を作成などに対応する。
作文ツールは、Appleのアプリだけでなく、多くの文章を作成するアプリで利用可能。、書き直し、校正、要約で言葉を磨き上げられる。
Image Playgroundでは、ユーザーがテーマ、衣装、アクセサリ、場所などから、独自の画像を簡単に作成できる。テキストによる説明を追加できるほか、写真ライブラリの写真を使って家族や友人に似た画像も作成できる。Image Playgroundの機能は、メッセージ、フリーボード、Keynoteなどのアプリに組み込まれているほか、Apple Vision Proの専用アプリとしても提供される。
メッセージとメールのスマートリプライは、質問を特定して適切な回答を提案。Apple Vision Proのユーザーは数回タップして、簡単にテキストメッセージやEメールに返信可能。また、写真のメモリームービーの作成では、説明を入力するだけで、手持ちの写真や動画からサウンドトラックのあるムービーを仕上げてくれる。写真の自然な言葉づかいで検索にも対応する。
新アプリとなる、「空間ギャラリー」は、アーティスト、映画製作者、写真家などによる空間写真、空間ビデオ、パノラマ写真のコレクションが用意される。Jonpaul DouglassやSamba Diopといった写真家たちの視点のほか、シルク・ドゥ・ソレイユ、レッドブル、ポルシェといった有名ブランドによるストーリーや体験、「ディスクレーマー 夏の沈黙」「セヴェランス」「シュリンキング:悩めるセラピスト」などのApple Originalの舞台裏の映像などを提供予定。
iPhoneの「Apple Vision Pro」アプリでは、App Storeからアプリやゲームをダウンロードしたり、Apple TVや空間ギャラリーなどによる体験を探せるほか、自分のVision Proに関する情報をiPhoneから確認できるようになる。また、ゲストユーザの機能強化により、ユーザーが近くにあるiPhoneやiPadを使った家族、友人へのアプリや体験の共有が、従来より簡単になる。
Apple Vision Proアプリは、iPhoneをiOS 18.4にアップデートすると表示される。また、App Storeからダウンロードも可能。「My Vision Pro」ページでは、Apple Vision Pro利用のヒントを見つけたり、現在のvisionOSのバージョンやデバイスのシリアル番号などの情報に簡単にアクセスできるほか、パーソナライズされた空間オーディオの設定が可能。視力矯正が必要なユーザーは、ZEISS Optical InsertsのApp ClipコードをApple Vision Proアプリに保存して表示できる。
また、visionOS 2.4でのゲストユーザの機能強化により、ユーザーは近くにあるiPhoneやiPadでゲストユーザのセッションを開始できる。デバイスのロックが解除されている時は、ゲストが利用できるアプリを選択して、AirPlayでビューミラーリングを開始することで、ゲストのVision Pro体験を簡単に導けるようになる。