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日本交通とティアフォー、都内のタクシーで自動運転AI用データ収集
2025年2月7日 18:23
日本交通とティアフォーは、自動運転システムの安全性と乗り心地に寄与するAI技術の開発に向け、日本交通が運行するタクシー営業車両にティアフォー製データ記録システム(DRS)を搭載し、2月から東京都内広域での走行データ収集を開始。自動運転レベル4の社会実装に向け、タクシー営業中に得られる大量の走行データを基に自動運転AI開発に最適なデータセットを構築する。
ティアフォーは、ロボットタクシーなどの自動運転車両開発を推進するため、「協調的機械学習ソリューション(Co-MLOps)」を提唱し、走行データの収集を行なってきた。これまではティアフォーの実験車両による走行データ収集の概念実証を行なってきたが、2月からは日本交通が運行するタクシー営業車両5台による走行データ収集を開始し、将来は20台程度まで拡大する予定。
Co-MLOpsは、世界各地で得られた大量の走行データから良質なデータセットを構築し、ティアフォーを含む世界各国の自動運転システム開発企業の間で共有することで、個社単独では困難な自動運転AI開発を大きく加速させることを目的としたもの。この先行事例として、東京都内広域での走行データ収集を実施する。
なお日本交通は、米Alphabet傘下で自動運転タクシーを展開する「Waymo」とも12月に提携。2025年から東京で自動運転タクシーのテストを開始する。