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国会図書館、PDFで複写物を受け取り可能に
2025年2月6日 17:45
国立国会図書館は、PDFファイルで複写物を提供する「遠隔複写(PDFダウンロード)」のサービスを2月20日から開始する。従来から提供している紙の複写物を郵送する「遠隔複写(郵送受取)」に加えて提供されるもの。
国立国会図書館の所蔵資料について、利用者が来館せずに複写を申し込み、複写物のPDFファイルを受け取ることができるサービス。申込みとPDFファイルのダウンロードは国立国会図書館サーチから行なう。なお、著作権法により、複写可能な範囲は原則として著作物の一部分となる。
対象は、国立国会図書館の所蔵資料(デジタル化資料を含む)。ただし、楽譜の出版物、地図の出版物、写真集、画集、発行後1年以内の雑誌等は、著作権法その他の規定により対象外。
利用のは国立国会図書館の個人の登録利用者(本登録)。簡易登録利用者や図書館等の機関からの申込みはできない。
利用料金は下記の通り。
- スキャナで読み取る紙資料(図書、雑誌等):83.6円
- 撮影を行なう紙資料(古典籍資料等):176円
- マイクロフィルム、マイクロフィッシュ:116.6円
- 国立国会図書館デジタルコレクション収録資料:62.7円
本サービスは、2021年の著作権法改正により、図書館等では利用者の調査研究のため、著作物の一部分をインターネット等で送信すること(図書館等公衆送信サービス)が可能になったことから提供が可能になったサービス。権利者、出版社、図書館等の関係者による「図書館等公衆送信サービスに関する関係者協議会」の合意を踏まえ、サービスを提供する。