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TAKANAWA GATEWAY CITY、開業まで50日 構想20年の"新しい街"

JR東日本は、高輪ゲートウェイ駅直結の街「TAKANAWA GATEWAY CITY」について、3月27日にまちびらきを行なう。まちびらきでは「THE LINKPILLAR 1」(TLP1)が開業、高輪ゲートウェイ駅が全面開業し、2026年春にはその他の建物を含めてグランドオープンする。開業50日前となる2月4日に主要サービスなどを発表した。

TAKANAWA GATEWAY CITYは、かつて江戸の玄関口であった歴史的背景や、約150年前に日本で初めて海の上を鉄道が走った高輪の地の「イノベーションの記憶」を継承。次の100年に向けて、新たなイノベーションや文化を生み続ける「100年先の心豊かなくらしのための実験場」として開発が進められた。JR東日本が取り組みを開始してから、構想約20年となる。

実験の街として、「環境」「モビリティ」「ヘルスケア」のテーマで実証実験・研究開発を実施。自動走行モビリティや警備ロボット、清掃ロボット、アプリで注文した商品をオフィス等に配達するデリバリーロボットなどを導入する。これらは街全体の情報を蓄積するデータ基盤(都市OS)とロボットプラットフォームの連携により自動走行を実現したもの。

開業するTLP1のオフィスは、駅直結の立地とし、1フロア当たりの床面積が約1,500坪となる日本最大規模のグリーンビルディング(環境性能評価「LEED」BD+Cの予備認証GOLDを取得)。約2万人のオフィスワーカーが就業する。

オフィスワーカーが高いパフォーマンスを発揮できるよう、オフィスワーカー向け食堂「LINK Lounge」(TLP1 SOUTH 8F・10月開業)では、東京大学等や国内外スタートアップ企業と連携し、健康状態に配慮したメニューを提供。SuicaデータなどJR東日本グループの有するデータとパーソナルデータを連携し、最適な食や睡眠・運動機能を向上サービスを提供する。

ニュウマン高輪(TLP1 SOUTH 1~5F/NORTH 1~5F、28~29F・25年秋全面開業)28・29Fでは、レインボーブリッジなどを見渡せる眺望の中、100坪超のオールデイダイニングや、2フロア吹き抜けのバーなどを展開。半屋外パブリックガーデンには、360度立体音響システムを導入し、植物と音に包まれる特別な滞在価値を提供する。

高輪ゲートウェイ駅構内には、公園のような芝生空間「Eki Park」を設置するほか、改札脇のマルシェでは、TAKANAWA GATEWAY CITYのコラボ商品を販売する。

音や光の演出も行ない、調光・調色可能な建物外壁照明システムや、700個以上の通路埋設ドット照明システム、広場噴水照明システムが連動した演出を行なう。

新・観光拠点「TAKANAWA GATEWAY Travel Service Center」(TLP1 SOUTH 1F・25年3月開業)では、最新映像技術を活用したタッチサイネージを提供。将来は空飛ぶクルマによる街発着のプレミアム国内観光が可能になる。導入検討中の空飛ぶクルマは28年商用開始を目指す。

駅直結・都心最大級の大規模コンベンション・カンファレンス施設「TAKANAWA GATEWAY Convention Center」(TLP1 SOUTH B1~2F,6F・2025年3月開業)では、国際会議や学会・展示会・イベントを展開。ラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル東京」(TLP1 SOUTH 23~30F・25年秋開業)では、洗練された客室や美食と、上質なサービスを提供する。

また、まちびらき後は、街の中を通って高輪ゲートウェイ駅~泉岳寺交差点・高輪二丁目交差点までアクセスが可能になるほか、AIによるオンデマンドモビリティ「みなのり」も運行。ニュウマン高輪には、スーパーマーケットなども出店することから、地域住民の利便性も向上する。