トランプ大統領、TikTok停止を75日間猶予

米国のドナルド・トランプ大統領は20日、TikTokのサービス停止を75日間猶予する大統領令に署名した。

TikTokについては、19日付けで敵対する外国企業による大規模アプリケーションの運営を禁じた新法が発効したため、米国内でのTikTokのサービスが一時停止された。この停止は、バイデン政権下で進められた「外国の敵対者による支配からアメリカ人を保護する申請法」によるもので、TikTokが中国ByteDanceの影響下にあることから、規制対象となりサービス停止を強いられた。

20日に米国大統領に就任したトランプ氏が、就任前日に「罰則を受けることはない」と確約。そのため、現在はTikTokのサービスが再開されている。

一方、同法では、「米国の適切な管理下」での運営を求めており、トランプ大統領も「合弁事業において米国が50%の所有権を保有することを望む」と述べている。

今回の猶予は、TikTokプラットフォームの突然の閉鎖を回避しながら、国家安全保障を保護する解決策を探るためのもの。そのため、75日間は罰則等の措置を取らないように大統領令にて決定している。

また、トランプ大統領は、バイデン前大統領時代に出された多くの大統領令の取り消しを発表した。「多様性、公平性、包摂性」(DEI)関連の大統領令のほか、AIの安全や信頼性に関する大統領令なども取り消されている。